ミレニアル世代のブログ

趣味の美術館巡りや、サブスクなどの新サービス・テクノロジーをミレニアム世代の目線で綴ります。

六本木サントリー美術館で8/18まで開催“遊びの流儀-遊楽図の系譜-” へ行ってきました。

Bonjour! ななです。


六本木には、数多くの美術館が軒を連ねます。

それぞれの佇まいや展示内容で差をつけ、
魅力を放ちます。


また、国立新美術館サントリー美術館
月曜開館の、平日休みの人にはやさしい美術館です。
(私の働く子供服ショップでは、金曜にお店作りをして
土日で販売、月曜は休みというシフトが多いです。)

さて、今日は
六本木駅直結の東京ミッドタウン内にある
サントリー美術館へ行ってきました。

次のような展覧会がおこなわれています。

遊びの流儀(Style of Play)-遊楽図の系譜-

2019/6/26(水)〜8/18(日)

一般 ¥1,300
高校生・大学生 ¥1,000
※HPのクーポン画面提示で¥100割引

オンラインでもチケット購入可能。
会場での当日券は、現金・クレジットカードの他
以下の支払い方法を選択できます。

東京ミッドタウン内の
ガリレアという建物の3階が入り口です。

展覧会の看板の横をくぐり入ると、
チケットカウンターとロッカーがあります。

高級路線の館だけあって
スタッフが「ご来館ありがとうございます!」と
丁寧に迎え入れてくれました。

チケットを切ってすぐエレベーターに乗せられ
順路は、4階の展示室からです。


この展覧会は、時代の変遷とともに
常に美術のテーマとなってきた“遊び”

フォーカスを当てたものです。


展示内容と見所を
ざっくりと振り返ります。

◎展示は8つのテーマに分けて展開されています。
配分を考えて回りたいですね。

www.creativenana.com

1. 月次絵(つきなみえ)

8月は月見、9月は神輿、10月は紅葉というように
12ヶ月の行事や風物を描いたものが月次絵です。

月並み絵にも登場する
実際に使われていた鹿の革をで作られた鞠と、
金を貼ったカルタを見ることができます。

当時の、優美で本気な遊びの様子を
想像することができました。

2. 五感でかんじる遊戯の源流

飛鳥時代に日本に伝わった双六(すごろく)
人々が熱中する様子を描いた屏風や、
当時使われていた重厚感のある双六セット
印象的でした。

屏風には、光源氏牛若丸など
私達に馴染みのある人物も登場し
おもしろくなってきます。

3. 琴棋書画(きんししょうが)は君子のたしなみ

室町時代以降、君子たちにとって
琴・将棋・書道・絵画が主な遊びでした。

当時活躍した画家 遮莫(しゃばく)による屏風には、
真剣にそれらに取り組む人々の様子が
表情や服のシワまで鮮明に描かれています。


4. 遊楽図(1)

“この世で知り得る限りの楽しみごと”
が描かれた邸内遊楽図屏風は圧巻です。

妓楼(ぎろう)、聞香(もんこう)など
今の遊びや嗜みの起源になったようなものも
登場します。

5. 遊楽図(2)

桃山時代に、
桜の下で人々が思い思いに遊びに興じる
花下遊楽図屏風が流行しました。

江戸時代には、
京都の四条河原町が賑わいを見せます。

四条河原図巻では、珍獣が登場し
浄瑠璃を楽しむ人、それを二階のすきまから覗く人など
多くの人が規則的に並び遊ぶ姿がうかがえます。

遊楽の描写を先取りして浮世絵に取り入れた
菱川師宣(ひしかわもろのぶ)も、
私達に馴染みのある人物ですね。

ここから先は、ひとつ下の3階の展示室です。

木の温もりを感じられる高い天井が
開放感のある印象的な空間でした!

6. 双六

南蛮屏風からわかるように、
16世紀にはポルトガルと盛んに交流がおこなわれます。

西洋双六=バックギャモン
この頃にポルトガルから伝わりました。

双六の上がりが“結婚”になっていたり、
大名の出世をテーマにした双六があったりと
遊びは遊びでも、今と当時では文化や思想に
おおきな違いがあると感じました。

7. カルタ遊びの変遷

江戸時代に遊ばれた
楽器などの能に使われる道具のカルタ

世の中の仕組みを学べる
職人尽くし絵カルタ

大名行列を見て家名がわかるようにと
槍や馬印のカルタ

当時の人々に愛され使い込まれたカルタが並びます。

遊ぶでなく、鑑賞用としても楽しまれていたそうです。

8. 遊楽図(3)

舞を踊る人々や、それを観る人々の
ファッションに注目しています。


最後は、
遊びには 流行り廃りがあるが
遊び心は おそらく普遍
それを遊楽図が物語る

というように締められていました。


サントリー美術館

107-8643
東京都港区赤坂9-7-4
トウキョウミッドタウン ガーデンサイド
ガリレア3F

六本木駅直結
乃木坂駅3番出口より徒歩3分

10:00-18:00
(金曜土曜は20:00まで)

火曜休み

展覧会のチケットがなくても入場可能な
ミュージアムショップ・カフェ併設。