コロナ禍のアパレル販売の現場から②
日々の販売お疲れ様です。
とはいえ、
自宅待機の販売も多いと思います。
コロナ感染症対策の影響で
営業を自粛する館が相次いでいますね。
私の勤める子供服の会社では、
弊社ブランドの入る館のうち9割は休業中です。
1割の店舗しか営業をしていないとなると、
ブランドの売上や商品はどうなっていくのか。
今回は、 そんなことについても
お話させていただきます。
コロナ禍のアパレル販売の現場から
先に①を読んでいただけると
より分かりやすいと思います。
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休業に際しての商品の流れ
ECや地方店舗への在庫の移動作業
翌日(4/8)からの休業が決定した4/7は、
商品の移動作業に追われました。
最低でも約1か月間休業するのではとされるなか、
店舗が商品の在庫を抱えたままではいけません。
ECへの移動作業
EC(イーコマース)つまりオンラインショップへ
セールアイテムを全量移動させました。店頭の3分の1は
セールアイテムで展開されていたので、
店頭がスカスカになります。
以前にも記事にしましたが、
セールアイテムは消化を進めるために
値下げを行っています。ECへ在庫を集約することで、
子供服ならば特にSKUが揃って
お客様が買い物しやすくなります。また、弊ブランドは
店舗では絶対にタイムセールを行いません。EC限定アイテム
さらにEC限定タイムセールをすることで
効果的に販促を行います。
地方の店舗への移動作業
まだ休業の決まっていない地方の店舗へ
長袖のアイテムを全量移動させました。4月上旬の店頭は、
長袖と半袖がちょうど半分ずつくらいで
並んでいます。そのうちの長袖をすべて店頭から引き、
ストックの在庫分も移動させます。
春物の長袖アイテムはただでさえ命が短く、
もし5月に入り営業を再開しても
そこから売っていくことは大変難しいです。季節はどんどん進んで行くため、
今売らなければいけない長袖は
地方店舗での販売に委ねました。
休業前日の夕方には、
店頭は販売どころではなくなっていました。
このような状況でもお客様の来店はあるので、
売るものがなく
申し訳なさと心苦しさでいっぱいでした。
ただ、ブランドや会社としては
販売機会の損失は避けたいことと
スタッフを翌日以降に出勤させるわけには
いかないことはよく解ります。
4月上旬から休業の館が相次ぐ
①の通り
3月の週末に休業をする館が出てきて、
4月に入ると都市部を中心に
無期限の臨時休業を決定する館が現れました。
そして、その際に
館からの正式な発表は“無期限”とありながらも
ゴールデンウィークが終わる5/6まで
なのではないかとされていました。
私の会社内でもそのつもりで、みんなが動きました。
GW明けの営業の再開はなし
私の勤める東京都内の館から、
本日(4/27)連絡があり
“5/7以降の営業再開はない”
とのことでした。
私は4月から、三井系の館で仕事をしているので
少なくとも関東圏内の系列の館は
そのような対応になるのではないかと思われます。
引き続き、刻一刻と変わる状況を
書き残していこうと思っています。
※挿入した画像は2020/4/24の
池袋西武百貨店と池袋PARCOの様子です。
引越しに際して転出届の手続きで区役所に用事があり
通りがかりに撮りました。