アパレル販売員の基本、正しい言葉の使い方。
Bonjour! ななです。
うんちくを取り扱うテレビ番組の
影響などもあり、
“丁寧すぎて変な敬語”を使う販売員は
減っているように感じます。
しかし、一流の接客が求められる百貨店でも
まだまだ間違った敬語を使う販売員がいます。
販売のプロとして
正しい日本語を扱い、美しい所作で
販売力を高めましょう。
販売のプロとして正しい言葉を使おう
領収書発行の際の「お名前」「宛名」
丁寧の接頭語である「お」または「ご」をつけて、
ものごとを美化して述べる美化語
「お名前」「お洋服」などと使います。
お名前?お名前様?正しいのは
「こちらにお名前様をいただけますか?」
この言葉の使い方は間違いです。
「様」は敬称であり、
「お名前」にさらに敬称をつける
必要はありません。
◎「こちらにお名前をいただけますか?」
が、正しい言い方です。
お宛名?宛名?正しいのは
また、宛名は
そもそも「お」をつけるかどうか悩みますよね。
美化語をつけて丁寧になればいいですが、
滑稽な感じになるようであれば
つけなくてもよいでしょう。
名前は、相手の人格を表すものであり
「お名前」と美化しますが
宛名は、そこまでする必要はありません。
どちらが正しいかわからなくなったら
慣れれば使い分けられますが、
正しい言葉の使い方がわからなくなったら
“確実に失礼のない別の言葉”を
選ぶ方法があります。
「こちらにお名前をお願いします。」
ならば、他に
◯「こちらにサインをお願いします。」
などと言い換えられます。
さすがに「おサイン」ではないことは
わかりますよね。
「宛名はいかがなさいますか?」
別の言い方をすれば、
◯「宛先はいかがなさいますか?」など。
これも「お宛先」とは言いません。
金銭授受の際の言葉遣い
お客様への丁寧な接客が実り
みごとお買い上げが決まってからも
気を抜いてはいけません。
「頂戴します」「お預かりします」の使い分け
例えば、お会計の際
合計金額が¥12,744とします。
お客様が¥12,744ぴったりを出した場合
その全額を頂くので
「12,744円ちょうど頂きます。」
「12,744円頂戴しました。」
などと言います。
お客様が、つり銭の出る¥13,000を出した場合
いったん¥13,000をお預かりして
余りをお返しするという意味で
「13,000円お預かりします。」
「13,000円お預かりしましたので、
¥256お返しいたします。」
などと言います。
「13,000円からお預かりします。」はすこし変な言葉
「13,000円からお預かりします。」
アパレルショップに限らず、よく耳にします。
言葉を足すことで
より丁寧になるのであればいいですが、
そうではないならば要りません。
◎「13,000円お預かりします。」
このように丁寧で簡潔な言い回しがベストです。