ミレニアル世代のブログ

趣味の美術館巡りや、サブスクなどの新サービス・テクノロジーをミレニアム世代の目線で綴ります。

販売員は結局、お客様を服装で判断しない。なぜなら

Bonjour! ななです。


私は普段、子供服売り場で
販売員として仕事をしています。

ベビー・トドラーのブランドに異動し、
1年が経とうとしています。


スカッとジャパン というテレビ番組で
菜々緒さんが

"若いお金を持っていなそうな女性客には
きちんとご案内をしない販売員"

を演じているのを見かけました。


たしかに、どこかにそんな嫌味な販売員は
いるのかもしれません。


しかし、販売員も結局は
より多くの様々なお客様に
服を買ってほしいのです。

ご案内をして
服のデザインなり ショップの雰囲気なりを
気に入ってもらって、
ショップの売上を立てることが
私達の仕事
であり、大きな喜びだからです。


私も、この仕事をするまでは
どちらかといえば人を見た目で判断していました。

まだまだ私生活ではそうで、
服装で関わる人を決めることもあります。


販売員としてお客様をご案内するにあたり、
お客様の服装は、正直どうでもいいです。

どのようなものでも構わない、
と言う方がただしいかもしれません。


子供服のショップなので、
お客様自身の服装と
選んでいく服がリンクしないということも
ひとつの理由ではあります。


これまで2年間百貨店・SCで
全力で接客をしてきて、
ほんとうに お客様の服装とお金遣いが
関係のない
ということを実感しました。


そう思うに至ったエピソードを
いくつかご紹介させてください。


私は、お客様を服装で判断しない

お客様がショップを選ぶ理由は様々

新宿の百貨店でさえ、
"近所だから"という理由で
何か新作は入っていないかな〜と訪れる
ラフな格好のお客様はいらっしゃいます。

東京郊外のイオンモールでも、
祖父祖母から孫まで揃った大所帯で
誕生日プレゼントを買いに来る
オシャレ着でキメたお客様はいらっしゃいます。

お客様とショップの距離感

ショップが、お客様の自宅から近い場合

お客様にとってショップは
地域密着型のデイリーに利用する場所です。


お客様が遠方からショップに訪れる場合

お客様にとってショップは
わざわざ出掛けたい特別な場所です。


地域密着型のショップとして
お客様に親近感を持っていただき、
リラックスしてお買い物を楽しんでもらう

ファッションの情報を発信する場として
お客様にとって新鮮なコーディネートを提案し、
ファッションへの興味や理解を深めてもらう


私たち販売員は、
お客様の服装や態度からヒントをもらい
接客に繋げます。


服は誰にとっての趣味、でも何でもない

衣をまとうことは
人として営むための基本ではありますが、
誰しもがそれを得意とするわけではありません。


ファッションが好きな人にとってのショップは

ブランド体験のできる場所
実際に服を見て触って選ぶことのできる楽しい場所
でしょう。


ファッションについてが苦手な人にとってショップは

楽しくはないけれど、
ファッションについてアドバイスのもらえる場所
かもしれません。


ファッション感度は、服装に出ます。

しかし、ご来店いただいたお客様には
得意であれ苦手であれ
服を手に取りあれこれと悩み
楽しんでもらいたいです。

服を見ること・触ること
そしてショップに滞在することて生まれる購買意欲が
少なからずあります。

お客様からいただく成功体験は、私達の燃料になる

顧客様になる可能性を秘めた全てのお客様

私達は、どのお客様にも
"顧客様になる可能性があるかもしれない"と期待を持ち
張り切ってアプローチをします。

営業時間も住所も変えられないショップに
毎日立つ私たち販売員が、
新しく顧客を獲得する方法は
それしかないからです。


どんな人でも、
イーコマースや古着屋さんを含めて
どこかで服を選び購入しています。

それを他店ではなく、自店にしてもらう
きっかけとなるように。

他人であるお客様と関係を築くことは
容易ではありませんが、
よく会話をし、同じ服を見て触って
コミュニケーションをとります。

色眼鏡を外したら、見えたもの

どの販売員でも
"意外と買ってくれた"
"あんなに買ってくれると思ってなかった"

という経験があることでしょう。

本来は
色眼鏡でお客様を見てはいけませんが、
このような経験から
私たち販売員が学ぶことは多いです。


例えば、
もう既に他の子供服ショップのショッパーを持って
自店のディスプレイを見ているお客様。

"もう買い物は済んだのだろう、見ているだけ"

とかってに思い込み、声をかけなければ
ほんとうに見るだけで終わってしまうかもしれません。

しかし、一言お声がけしてみると
会話が弾み、お客様にとっても思いがけず
予算オーバーでも購入してくれる
ことがあります。


例えば、
パーカーにスニーカーのラフはスタイルで
財布をお尻のポケットに入れて、
手ぶらで百貨店にきたお客様。

手に取ったアイテムの説明をきっかけに
十数万円分の子供服をおまとめ
していかれことも
ありました。



このように様々なタイミングで
お客様は、ショップに足を止めます。


お客様の服装から、購買意欲を探ることはせず

お客様の目線や指先、お客様との会話
そしてお客様との関係から
販売員は接客をする機会を探ります。