ミレニアル世代のブログ

趣味の美術館巡りや、サブスクなどの新サービス・テクノロジーをミレニアム世代の目線で綴ります。

富山県・高岡市美術館で開催“高岡で考える西洋美術館〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき”に行ってきました!

Bonjour! ななです。


富山県高岡市にある高岡市美術館。

こちらで開催中の展覧会
【高岡で考える西洋美術ー
〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき】

に行ってきました。

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高岡で考える西洋美術

この展覧会は、
国立西洋美術館ができるまで
つまり日本に西洋美術が持ち込まれるまでの
軌跡を辿る
ものです。

戦時下で敵国の美術品を持つことは
政治的にタブーとされて回収されたり、
不運にもコレクションした作品たちが焼失したりと
その道は非常に険しいものでした。

今日、日本のあらゆる場所で
多種多様な西洋美術品を鑑賞できることが
どれだけ有難いことかを改めて意識する

きっかけとなりました。

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高岡市美術館

内井昭蔵さんによりデザインされ、
平成12年に竣工した高岡市美術館。

内井さんは、戦後の日本を代表する
建築家の一人として知られています。

高岡市美術館

933-0056
富山県高岡市中川1-1-30

高岡駅から徒歩20分
新高岡駅から「富山駅前行き」バス
→中川で下車後徒歩2分

9:30-17:00 ※最終入館16:30

月曜、年末年始休み
※月曜が祝日の場合はその翌日が休み

駐車場、ミュージアムショップ、カフェあり

展覧会によって入場料が異なる
クレジット、電子マネーでの支払い可

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3つの展示室

チケットを購入し、
同じフロアの展示室入り口に向かいました。

スタッフの皆さんの感じが非常によく、
展示室は全部で3室あることや
撮影だけでなくスマホの使用が禁止であることを
教えてくださいました。

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展示室1

留学先で彫刻家・ロダンにめぐりあった
本保義太郎(ほんぽぎたろう)さんに
焦点を当てた内容です。

高岡市出身の本保さんは
富山県工芸学校の卒業生でもあります。

そののち東京、フランスと
活動の場を世界に広げていきます。


しかし、彼は32歳の若さで亡くなります。

そんな彼の短い生涯とロダンとの巡り合わせの
軌跡(奇跡)
を、
貴重な作品とたくさんの言葉が彩ります。

展示室2

この展示室では
主に『松方コレクション』に焦点を当て、
日本に西洋美術館ができるまでが
具体的なエピソードとそれを取り巻く作品たち

と共に紹介されています。


松方コレクションとは、
日本の実業家であった松方幸次郎さんが
大正初期から昭和初期にかけて集めた
美術コレクションのこと
です。

その多くが今も国立西洋美術館に所蔵されています。

そして、その貴重な作品のいくつかを
この展覧会では目にすることができます。


展示室に入ってすぐの奥にある
「ある男の肖像」とは、
西洋美術館以来の久しぶりの再会でした。

他にも、西洋画の定番とされる
テーブルの上に果物が乗った構図や
キリストが登場する構図などが登場し、
圧巻のラインナップです。

展示室3

さいごの展示室では、近代の西洋美術と
高岡の美術・芸術品
がたたみかけます。


北陸ならではの雪景色を描いた作品など、
「高岡で考える」の名に相応しい
展覧会のフィナーレです。

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開催期間と料金

高岡で考える西洋美術ー
〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき

2021/9/10(金)-10/31(日)

一般 ¥1,200

撮影とスマホの使用は禁止。

土曜日に伺いましたが、
程よく空いていて見やすかったです。

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まとめ

高岡の地域史〈ここ〉と関連付けつつ
西洋の美術史〈遠く〉にも目を向けたスケールの展示に
心地よさと驚きを感じることができました。

そして、今日と過去ーつまり〈ここ〉と〈遠く〉の
西洋美術に対する問いかけがいくつもあり
頭と心を使う非常にいい時間になりました。


「自国以外の美術品を専門的に扱う美術館が
これほどまでに受け入れられていることは大変稀」

というような見解もあり、
言われてみるとそうだなと思います。

だって、ここ高岡でも受け入れられていますからね。